JOURNAL ASIA

日本の高レベル放射性廃棄物のゆくえを追う

北海道幌延町の「深地層研究センター」にかかわる要請

去る2月3日、幌延・札幌など、道から日頃高レベル放射性廃棄物最終処分研究について
反対運動をされている皆さんが、はるばる東京にいらして、
JAEA(研究機関)、経産省、科技庁(文科省)、NUMO(実施主体)等の関係機関に対し、
要請行動をされたので、一部同行させて頂いた。

その内容は下記の通り:

<要請事項>

1. 日本学術会議が「日本列島に安定した地層はなく、現在の最終処分を見直 す」と提言したように、地震国日本において、10 万年間も監視が必要な、核 廃棄物の存在を後の世代に知らせることができない「地層処分」は直ちに断 念し、幌延町における「深地層研究計画」を中止すること。

2. 北海道および幌延町、核燃料サイクル機構(当時)において締結された「幌 延町における深地層の研究に関する協定書(「三者協定」)」を遵守すること。 また、「三者協定」に関して、以下の事項を再度、明らかにすること。

(1) 研究期間中や研究終了後においても、放射性核廃棄物を持ち込むことや使 用することはしないこと。

(2) 研究終了後は、地上の研究施設を閉鎖し、地下施設は埋め戻すこと。

(3) 幌延の深地層研究センターを将来とも、放射性廃棄物の最終処分場としないこと。

3. 当初計画である「20年の研究期間」を遵守すること。また、終了年度を 明らかにすること。

4. 「特定放射性廃棄物の持ち込みは受け入れ難い」とする「北海道における特 定放射性廃棄物に関する条例」にもとづき、北海道内のすべての自治体に対 して、最終処分地の候補地選定に向けた「文献調査」の申し入れは行わない こと。


@JAEA(東京)
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対 経産省、科技庁
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ずっと見たかった、
当事者と関係者のやり取り。

結構、具体的な話(質問)がされたので、
極力、それぞれの回答を文字に起こして、紹介したいと思う。

ざっくり印象として、
とりあえず初めてみた文科省の人は、なんにも把握していないんだなぁ・・・(遠方から来ている人に対してあまりに失礼なんじゃないかな…)ということと、全体的になんだかとても煮え切らない。

関係者は、「協定は遵守する」と言えばいいと思っているかのよう。

それは当たり前のことで、
遵守するにあたり(するならば、必要となる)その中身、スケジュールを具体的に示さないことには、納得されるはずもなく・・・

当初約束(条件)とされた研究期間の20年に照らし合わせれば、
研究終了時期は2021年。
あと、7年。

実際、2021年の終了をしようとすると、そろそろ具体化していかなければならないが、
機構「改革」の名のもと、現在第3期中期計画を検討、策定されている最中ということで、
その点(地上研究施設の閉鎖、地下施設の埋め戻し)について、明確な答えは得られず、先送りにされてしまっている。
(昨年9月に同席させて頂いた瑞浪における地元市民らと機構の交渉の場でも同じことが言えた。
 テープ起こしをされているので、誠に恐縮ながら、リンクを貼り、紹介させて頂きたい。
 参照▶瑞浪超深地層研究所は継続する
    名ばかり改革&内容整理に過ぎない 9月12日の原子力機構との話し合い
    リンク元:れんげ通信

それと今回、幌延の人たちが指摘したように、
関係者が物事を議論する過程で、三者協定に反するような発言をしたり、
試しに出してみて、
指摘があったら、撤回したり…
(今度具体的に列挙してみたいと思う。)

そうした度重なる不誠実さが積もり積もって、
彼らの不信感があるということが、すごく感じられた。

遠くにいながら、とてもちゃんと見ている。

近くに住む、わたしたちなんかより、何倍も、ちゃんと行政の動きを見ていることに、
尊敬すると同時に、反省した。

今後はもっと、
どのような過程を経て、
“なし崩し的に”物事が動くかを注視したい。

この事業においては、人の、特に関係する人間の、発言にはとても繊細さが必要だし、
もしも、この研究の時点でそれができなければ、
実際に処分となった時に、いくら情報開示や、透明性、約束の遵守を訴えたところで、
それは守られないということを証明しているようなものだと思う。

もちろん、一人一人の発言をコントロールすることは難しいだろうけれど、
それだけ、この事業に従事するならば、
その重大さを、認識しておく必要がある。

また夜には、
2/3 NO!核のゴミ 高レベル放射性廃棄物の最終処分を考える東京集会が開催された。

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幌延での運動は、もう30年になる。


あの短い時間で、
この幌延問題を広めるべく、
きちんと発端から、これまでの経過(歴史)を話される姿勢を目の当たりにして、
なんだかとても切なく、
また、すばらしいと思った。

もう30年も経つというのに、
あまり知られていないなんて…

とか柄にもなく思ってしまう。

当日の模様は後日アップする予定。(気長にお待ちください)

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