JOURNAL ASIA

日本の高レベル放射性廃棄物のゆくえを追う

北海道幌延町取材

幌延深地層研究センターのある、幌延へ。







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(駅前は予想以上に閑散としていた。)



日本で深地層を形成する代表的な地質は、「結晶質岩」と「堆積岩」と言われている。


瑞浪の超深地層研究所は、結晶質岩系

幌延の深地層研究所は、堆積岩系 について研究をする。



目的は両者一緒:

地下深部は未知の領域なので、地層処分が安全であると信頼性を高めるために、



1*地下はどうなっているのか、それはなぜか、将来はどうなるのか、岩盤や地下水の性質を研究、把握するための技術開発【地層科学研究】



2*実際地下で処分することが可能かどうかを確認【地層処分研究開発】



をするというもの。



参考:

地下の研究施設

↑*地下の研究施設のイメージ図*



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東立坑 地下70m地点から撮影



10月24日現在で、主立坑にあたる東立坑は140.5m、

換気立坑は250.5mまで掘られてて、「今年の仕事はだいたい終わっている。」そうだ。

けど掘る作業は勿論、諸々の作業は続いている。



例えば、深くなればなるほど、地下水も増えていくため、坑道をしっかりコンクリートで覆う作業。「もうほとんど手作業だ。」と作業員は話す。



また、新たに浮上した問題が地下水に含まれる有害物質の排水処理。



現在掘る作業を通じて出る水の量は現在20~30リューベ。1日に処理出来る量が400リューベで、現在のところは問題ないが、もっと深くなっていき、地下300、400mとなっていけば、1日におよど750リューベは出ることが予測されるため、排水処理施設をもう1つ増やしている。

ただ、最後の最後に出来上がる水は時間が経ち、一応塩分は薄まるが、濃度が比較的高い。 「しかし放流先の漁協と放水しても良いという協定を結んでいるので、そういった様々な協定をわたしたちは結んでいるので問題ありません。」と作業員。それについて詳しく聞くところによると、職員曰く「結局天塩川に海水が上がってきていて、塩分が川自体もともと高い。ですが、海水の塩分に対し4分の1まで薄めて、協定の排水基準値以下で放水しています。」



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あたしがこの日行ったのは、月一の見学に参加するために行ったわけだけど、施設等の案内+説明中、職員の方がやったら「ここが処分場になるわけではないです。」ってもう耳たこになるほど繰り返していたことが不思議で。最後もまた「ここが処分場になるわけではないことだけ、覚えて帰って下さい。」って言う。

アンケートにも、最後に「今日分かったことはなんですか?」(回答は◯をつける形)とあり、
3つ位ある回答の1つに「ここが処分場にならないということ」とあり、違和感を覚えた。

あまりの強調に、そうした不安が多くあるんだろうな、と聞かずとも汲み取れたが、聞いておきたかったので、聞いてみると、
「以前、ここ(幌延町)が誘致して、高レベル放射性廃棄物を実際に持ってきて処分する、という話があったんですね。それで、今も心配や反対されている方がいるので・・。」という。



(PRセンター)


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(PRセンター周辺)

その日のうちに幌延を出てしまったわたしは、翌日、旭川に居た。

市役所に行って調べてみようと思い、「市政情報課」へ行くと、組合の部屋を紹介される。平和運動をしているところがあるという。

聞いた話と、調べたことを合せて、まとめる。

この地層処分研究施設のことが初めて上がったのは1984年だと云う。

高レベル放射性廃棄物ガラス固化体・低レベル放射性廃棄物アスファルト固化体を貯蔵管理する「貯蔵工学センター」を北海道幌延町に建設する計画(「貯蔵工学センター計画」)を1984年8月、動力炉核燃料開発事業団(動燃事業団;「動燃」)は発表。



道としては知事(当時 横路孝弘知事/社民党)が反対の意思を表明し続けたため、望まれた形で実現することがなかった。しかし1998年2月に、話を進めたい国(当時の科学技術庁;現在の文科省)、また12月に核燃料サイクル開発機構(2005年10月以降 「日本原子力研究所」と合体して、「日本原子力研究開発機構(JEAE)」となった)は、研究だけさせてほしいと申し入れた。いわゆる「深地層研究所(仮称)計画」である。



同年10月、上山幌延町長はこの放射性廃棄物を持ち込まない施設誘致すると意思転換を表明した。

(幌延町を囲む全周辺地域は昔から反対、とのこと。)



横路知事の後、1995年知事に当選した堀達也前副知事(自民党)が、2000年10月深地層研究所(仮称)計画の受け入れを表明。

翌11月道と幌延町、核燃料サイクル開発機構は、科学技術庁を立会人として 「深地層の研究に関する協定」を締結した。この協定は、要するに「この施設はあくまで研究の目的で建設するものであって、実際に最終処分場として使用することはない」というもの。核への反発は議会の中でも根強いようで、最終処分場応募には反対が多いものの、研究所としての使用を事実上認めたことになる。



そして2001年、建設は着工された、という運びだ。





しかし、市役所の組合の方は、「そもそも協定を結んでいるからいいという話ではない。その漁港に行くまでには天塩川を通り、影響は漁港におさまらない。」と懸念している。





労働組合の方には沢山の資料を頂いた。

帰って来て調べてみたけど、載ってない。






そもそもこれは20年計画。







第1段階は2000年に始まり、2005年終了。

現在第2段階の最中だ。



そして、上に「参考」として載せた「地下の研究施設のイメージ図」にある「試験坑道」とあるが、これは「水平坑道」とも云われ、ゆくゆくは、そこを整備して、人々が地下を実際に体験等、見たり出来るよう整備することを、職員曰く「開かれた研究をということで」、センターでは考えているということだ。


見込まれている予算



*研究施設の設計・建設                :約300億円

 地上施設(研究施設、機器整備施設、岩芯倉庫等):約110億円

 地下施設(試験坑道、連絡坑道、通気立坑等)   :約200億円

*調査研究                        :年間約35億円

*展示館、国際交流施設、厚生施設など       :約30億円



見込まれている人員



*研究者、維持管理に必要な技術者         :約100名

*管理部門要員                    :約30名

*施設構内保全要員                  :30名





「予算通り進んでいますか?」という質問に、職員は「結構予算通りいますね。」と答えた。


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