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【池子】住民が横浜市長宛に「再要請書」を提出@横浜市会

ここ数ヶ月は、高レベル放射性廃棄物最終処分にかかる取材を続ける一方、
ずっと気になっていた池子米軍住宅追加建設問題に関わらせて頂いております。

その関係で、また自身特に毒ガス等公害に関して関心があり、勉強するつもりで、
毒ガス研究会の皆様のところにお邪魔しており、
本件に関しては、近々まとめたいと考えてます。

ちなみに、2012年5月28日付で、林 文子横浜市長宛に「再要請書」が提出され、提出した住民と、市関係者との間で、ヒアリングが行われたので紹介したい。

「再要請書」では、主に

・横浜市の「生物多様性横浜行動計画」と池子米軍住宅建設との矛盾
・事業計画の不合理性

 といった、池子米軍住宅追加建設の問題点を具体的にまとめ、指摘している。

「再要請書」の内容は下記の通り:


昨年2011年11月28日付要請書に対して、本年3月14日付にて回答を頂きましたが、依然として池子弾薬庫地区横浜市域における米軍家族住宅等の基本配置計画案につきましては以下の問題点があるため、追加建設に対して協議、同意されないよう求めるとともに、問題点についての横浜市としての見解をご回答頂くよう、再要請いたします。

1、横浜市の国に対する2011年11月30日付要請書への回答はどうなりましたか。

  横浜市がその中で要請している、

 ①改変面積の減少・②生物多様性への配慮・③風致の維持・④周辺狭隘道路の交通対策・
 ⑤住民説明・⑥飛地返還

 について、それぞれ前向きな回答がなされているのでしょうか。

  回答の内容に関して詳しくお教えください。

2、横浜市は、「生物多様性国家戦略小委員会」にも地方公共団体として参加し、
  平成24年度の施策・事務事業の執行についての通知においても、全庁一丸となった
  施策・事業の推進として、「生物多様性の取り組みなど、あらゆる施策、事務事業に
  環境を基軸とした視点を取り入れ・・積極的に進めて下さい。」とされています。

そのような中で、池子の森横浜市域は、絶滅危惧2種のオオタカ・フクロウ等の希少種の鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類、昆虫、絶滅危惧1種の段々苔等の植物など、横浜市内で最も生物多様性の高い自然が残されていると思われますが、何種類の動物、植物が生息しているか、横浜市として調査したことがありますか。調査結果があればお教えください。

これらの生物多様性を、敷地の半分の面積が造成されるのでは保全することはできず後で植栽等を施しても、回復することは不可能です。

従って、本件計画の撤回ないし少なくとも横浜市域の8割まで保全するよう、求めて下さい。

3、鎌倉が、朝比奈切通を含めて世界遺産登録をしようとしていますが、池子弾薬庫地区横浜市域は、
  そこに隣接しており、そこで大規模な自然破壊が行われることは、朝比奈切通を含む鎌倉の
  世界遺産登録申請とも矛盾し、妨げとなることとなります。

この点でも、鎌倉市等とも連携して、本件計画の撤回ないし縮小を求めて下さい。

4、横浜市環境影響評価条例が本件に適用された場合の、大まかな手続きの見通しについて、
  ご説明下さい。

5、現場周辺はただでさえ道路が狭く、交通渋滞と交通事故の危険が日常的です。
  横浜市は、本件米軍住宅の1戸あたりの駐車場台数が何台と把握していますか。
  これらの自動車が、通勤時及びそれ以外の時間に出入りすることによって、状況は極端に
  悪化させることについて、地元住民の懸念をどう考えますか。

6、現在、池子地区逗子市域に、すでに854戸の米軍家族住宅が建設されているが、
  平成23年3月末日段階で、290戸が空き家となっている状態です。また根岸地区の入居数も、
  253戸にすぎません。
  (『在日米軍人等の施設区域内外における市町村別居住者数について』参照)

次に、横須賀市池田町に、民間業者の宝ハウスが建設した、米軍専用の高層・低層住宅がある。これは別紙2のとおり、3ー4階建低層住宅116戸、12・13・15階建高層住宅3棟200戸、さらに日本人向け高層住宅の空き家8戸も賃貸されているが200戸近くが居住可能な状態で空いています。さらに、横須賀基地前の本町では、民間業者が建設する米軍向けの家族住宅が、すでに約200戸建設されています。

従って、根岸地区の住宅の移転統合のための本件計画の必要性は無いといわざるをえませんし、横浜市域内における居住者の増加、基地の強化を市として容認するのかという点につき、市長の見解をお聞かせ下さい。

7、条例5条(1)ウ(エ)によって、この地域には10m以上の建物は建築できないはずなのに、
  支援施設は20mの高さであって、違反しています。

そもそも地上53mの盛り土地盤は、高すぎて里山の周囲の景観と全くそぐいません。その上にさらに、高さ20mの支援施設が出現すると、周囲の景観からすると73mのビル(下からは約20階の建物の高さと同じ)ができるのと等しく、敷地内に現在ある丘よりも高くなります。

これはいかにも周囲の里山の景観からも突出した人工構造物であり、植栽によって生物多様性を保全することはできないし、このような高い人工地盤上に突出した、10mを超える建物を建築することは、現在地盤に建築するのは比較すれば明らかなように、その周辺の土地の区域における風致と著しく不調和なものとして許されないことは誰の目にも明らかです。従って緩和規定の適用も極めて困難ではないでしょうか。

ループ橋も、橋として建築物等に含まれることは、図面及び条例上明らかですので、(2条3項(7))、高さ10m以下のものとするよう、国に伝えて下さい。

8、区域内には高圧送電線が通っており、その直下に住宅及び支援施設が建設される配置
  となっていますが、建築基準法上、問題はないのですか。

9、池子地区の横浜市域は、市街化調整区域ですが、その半分に家族住宅385戸もの住宅を
  建てるのであれば、まず都市計画法の趣旨からして、市街化区域への変更手続きがとられる
  べきであり、監督官庁としてそのように国に伝えるべきではないでしょうか。

10、侍従川右支川等の敷地外の河川は、標高差もなく短いので、現在でも満潮の時に逆流してくる
   状況であり、溢水のおそれが大きく、また大地震の際には津波等による大きな被害を受けること
   が予想されます。このような地域に大規模な造成をし、森林を破壊することは、既存の河川の
   流量に影響を与え、地元住民に被害を与えないかどうかを、国に厳格に確認を求めて下さい。


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