JOURNAL ASIA

日本の高レベル放射性廃棄物のゆくえを追う

平成25年度 第3回原環センター講演会 を終えて

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誠に僭越ながら、原環センターが主催する平成25年度第3回原環センター講演会で、
自身制作のドキュメンタリー上映&意見交換をさせて頂きました。

一般市民の参加ももちろん許されている講演会ですが、
関係者がほとんど、というものらしく、
参加されていたのは、ほぼ原子力(特に地層処分事業)関連の
業者さん、技術屋さん、その他関連機関、関係省庁の方々で、
約60名だったかと。

考えてみれば、
関係者の方々のみを前に、お話ししたことはなく、
無駄に緊張もしましたが、
非常に貴重な経験でした。

人に口頭で伝える難しさ、
質問にその場で上手に答える難しさを痛感した・・・

それと、
あれだけ関係者がいたんだし、
もっと関係者の皆さんが何を感じているのか、
今後について、どう考えているのか聞きたかったなと
後悔したり。

今度は講演会ということではなしに、
一緒にざっくばらんに話す、座談会的な感じで、
皆さんと話せたらと思います。

頂いた質問、感想を覚えている限り、紹介したい(順不同):

・専門的すぎはしないか。これを見て一般の方々は分かるか。その点、何か思う事があれば。
・様々な地元の声を聞けて、とても参考になった。
・経歴を見る限り、反対姿勢から入った方のように見受けられるが、考え方に変化はあったか
・サブタイトルのJapan Specificについて:何がJapan Specificだと思ってつけているのか。
・幌延の若い人の意見も聞いてみたい(映像に出ている皆さんご年配のようなので)
・「二項対立ではない」ところを目指しているといいながら、映像に出てくる構図が二項対立のように見える。
 どのようにカバーすべきと考えるか
・余呉町など、そういったところは、単なる原発反対とは異なるように思う。
 ある物(廃棄物)に対して、どうにかしなければいけないのは分かっているんだけれど、NIMBY(Not In My Back Yard)で、
 そこの辺り、どう捉えているか。
・今後どうやっていけばいいと思うか、策があれば聞きたい etc...

「普段住民の声をなかなか聞けないので、とても参考になった」という声を多く得たので、
多少なりとも意味はあったかなと思う反面、
関係者に良い評価されると、
間違った方向にいってるんじゃないかと無性に不安になる・・・(笑)

でも、評価も批判もそれなりに多く頂けた。

一番驚いたのは、推進機関の人に
「地層処分に入れ込みすぎている」と言われたこと(笑)

従軍取材にも似た現象が、まさか自分にも起きてるとでもいうのか・・・!?(苦笑)

そういう意味では、
作品、また、自分自身の考え方を客観視できる良い機会だった。

同じことに取り組み続けると、いっちばん初めに持っていたはずの
感覚を失ってしまうことが今は自分自身、怖く感じている。

だからこそ、
色んな人たちと直接会ったり、話し合ったりし続ける必要があるんだと改めて実感した。

最後に、
先日の意見交換の際、答えになったかなっていないか、不安なところがあるので、
ここで補いたい。

関係者の方々の多くが、
この先どうしていくべきか、ということに非常に頭を抱えているようですが、
ずっと「難しい」と言って悩み続けるわけにもいかないと思う。

やらなきゃいけないことをおおかた分かっているのに
それすらやってないんじゃないかなと思ったりする。
何かをやったとしても、形式的にやって功績作りをしているだけ。

市民が考えたいと思うきっかけだったり、
そういう変化を起こせなかったら、
やってきたことにはならないと思う。

偉そうに申し上げて大変恐縮ですが、
「市民の理解を得る事が大切」、「対話が大切」
分かっているのなら、それをとにかくやってみればいいと思う。

この問題を動かせるのは、
本気で解決したいと思う情熱に尽きると思っている。

地層処分をやる方向に動かしたいと思うのであれば、尚更、
サイト選定に急ぐのではなく、
本気の市民に対する理解促進の草の根的な努力しないと、
地層処分はできないと思う。

それを抜きにして、今後、
本気で適地を提示していくっていうなら、
今までの10年より、状況は後退するだろうと思う。

私は進めたくて言っているのでは毛頭なく、
推進機関の方々(特に行政のトップの方々)が、
これまで地層処分ができなかった理由を、
どうやら間違って捉えられておられるようなので、
申し上げているにすぎない。

一方で、
困ったことに、
国が率先して、適地を提示していく方向性についても、
関係者でさえ事実関係を把握していないような状況で、
“ほんとのとこ”が見えにくいまま、
ただ、国が率先して、適地を提示していく方針らしいことだけが散らばってしまって、
結局、市民レベルでの話し合いや対話が置き去りな状態に拍車をかける報道屋さんってほんと嫌い・・・
デリカシーがない。
読む側が冷静に読み取らないといけない。

(小泉発言にしたって、そりゃ衝撃もあったけど、
 そんなこぞって取り上げ出さなくてもいいし、
 「それについてどう思うか」を聞き回ったり、そういうところで馬鹿騒ぎしちゃって、
 とことん本質からそれてく記者ってどうなの、ってつくづく思う。思惑通り?振り舞われ過ぎ。)

「最終的には政治判断」とか時折耳にするけど、
そういうのとは違う次元で、
地道に考えたり、話し合ったりしたいと思う。

いずれにせよ、ようやく議論をしようという雰囲気が芽生え始めた社会に、
またそんな乱暴なやり方をしたり、
報道によって混乱を招いたりして、
民主主義の芽をつぶさないでほしい。。。

(話ずれちゃった…)

まぁ、私は入れ込み過ぎているらしいので、
今後、この問題の捉え方も自分自身改めて整理して、
取り組みたいと思います。

この度は、大変貴重な機会を頂き、
心から感謝しております。

ご参加下さった関係各位及び主催された原環センターの皆様、
ありがとうございました。

またお話できる機会を得られたら、
ぜひ今度は気軽に話したいです。

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