JOURNAL ASIA

日本の高レベル放射性廃棄物のゆくえを追う

第6回 核ごみに関する政府との会合&「原発のごみ、これからどうする?」全国意見交換会のお知らせ

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(第5回政府会合の様子)


北海道で活動されている方々が中心となっている「核ごみ問題研究会」の政府会合が開催されます。
それに伴い、翌日にはA SEED JAPAN主催の「原発のごみ全国意見交換会」が開かれます。

二日目の全国意見交換会には、全国から活動を中心的に担ってきた方々が来てお話されるので、
各地の戦略や課題を共有できる貴重な機会となるかと思います。

ご周知頂けたら幸いです。

===以下、ご案内文(転送歓迎)===

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【核ごみに関する政府との会合】(第6回)
8月29日(火)14:00~16:30
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日時:平成29年8月29日 (火)14:00~16:30
(会合終了後に参加者集会を持ちます)
場所:参議院議員会館 地階101号室
主催:核ごみ問題研究会
   鷲見悟(幌延町議会議員)/宮田まどか(釧路市議会議員)/マシオン恵美香(ベクレルフリー北海道代表)
協力:福島みずほ事務所・A SEED JAPAN

<会合の次第>政府への質問項目
1.科学的特性マップ (NUMO、経産省、地層処分WG 有識者委員会)
TRU廃棄物以下の放射性廃棄物の地層処分 (地層処分WG 有識者委員会・経産省)
2.幌延地域関連(JAEA,経産省,産総研)
  浜里地区掘削事業/深地層処分研究センター事業終了期限に関する質問/CTBTO設置
3.「でんきのゴミ」教育教材案について (NUMO,経産省、文科省)
4.室蘭金属加工事業のその後 (日本製鋼所、神戸製鋼所、日本原電)
5.再処理等拠出金法施行後の機構の事業主体としての仕事内容・拠出金法に関する質問
  /全回から引き継いだ質問・追質問 (日本原燃・使用済燃料再処理機構)
6.再処理事業に関する技術的質問・全回の回答に対する追質問 (日本原燃・使用済燃料再処理機構)



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原発のごみ、これからどうする?
全国意見交換会のお知らせ(オンライン参加歓迎)
8月30日(水)10:00~12:30@衆議院第1議員会館
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電話・Skypeなどオンラインでの参加も歓迎いたします。
各地域の取り組みや課題について、共有します。

1. 開催趣旨
経産省は、地層処分を前提として、国民や自治体に理解を求めていくための方策として科学的特性マップの検討を進め、
7月28日に公表しました。しかし、原子力政策の方針、処分方法や技術、合意形成方法などの課題は残されたままです。
マップの提示によって原発の立地に関わらず全国各地が対象となり、今後、事業主体から各自治体への一層の働きかけが予想されます。
そこで、北海道や岡山など各地域で行われてきた取組や課題などを情報交換し、
原発のゴミ問題に関して今後どのような運動を作っていくべきか、話し合う会を設けます。

2. 開催概要(案)
【日時】2017年8月30日(水)10:00~12:30
 (入館証配布 9:40~を予定してます)
【会場】衆議院第1議員会館地下1階-第5会議室
【主催】A SEED JAPAN
【協力】eシフト
【助成】パタゴニア、アクト・ビヨンド・トラスト
【参加費】無料(カンパを募集します)
【プログラム(案)】
1.中央の動き/首長会議の動きについて情報提供
伴英幸さん/原子力資料情報室
(政府・NUMOの動きの最新情報やポイントのご紹介)
脱原発をめざす首長会議(調整中です)
2.地域の活動事例に関する情報提供(各、10分~15分)
・西江清吾さん/岡山県
・マシオン恵美香さん/北海道
・山田清彦さん(六ヶ所下北1万人訴訟団)/青森県
・野村保子さん(大間原発訴訟)/函館市
・A SEED JAPAN/東京(東京の団体として、青年団体としてできること)
※その他、瑞浪や鹿児島等調整中です。

3.意見交換:「マップ提示を跳ね返す今後の戦略」(1.5時間ほど)
・今後、社会的に重要なタイミング
・ロビーイング等のタイミング
等。大まかに意見交換したいことを事前に募り、当日話し合います。

【申込み】
Webフォーム:https://goo.gl/forms/NPL6awnFTnQ1a7km2
電話:03-5826-8737
メール:info@aseed.org(件名に「8/30申込」とし、ご氏名、ご所属、ご連絡先をお知らせください)
※遠方の方は、インターネットのつなげる環境であればおつなぎすることができます。各地の皆様のご参加をお待ちしておりますので、ぜひご相談ください。

===転送・転載歓迎以上===

科学的特性マップに対する立石教授の評価@「2017ほろのべ 核のゴミを考える全国交流会」講演会

立石教授


2017.07.29
「ほろのべ 核のゴミを考える全国交流会」講演会に参加した。

 

「核のゴミ地層処分〜安心・安全な「適地」あるの?」

講師:立石雅昭 新潟大学名誉教授(地質学)


内容:

1.       フィンランド オンカロ最終処分場

2.       核のゴミ 高レベル放射性廃棄物 地層処分の概要

3.       深地層研究センター

4.       核のゴミ「科学的特性マップ」

5.       学術会議提言

6.       まとめに変えて

 

この中で取り上げられた「科学的特性マップ」について、立石教授は「私はこれを見て全く科学的ではないと思った。」と話した。

 

その理由が主に次の3点だ:
(立石教授の発言及びそれに基づきまとめた


 

理由①
 

海岸部を全国一律に緑色(好ましい)としてしまっている

 

(解説)

海岸というのは数十メートルの高い崖が繋がっている景勝地もある。私の所でいれば、佐渡や能登など日本海側の海岸には、崖がかなり多い。一方で砂浜だけの比較的沖合まで浅い海岸もある。

 

沿岸というのは、そうした特徴があるにも関わらず、物資を運べる港湾設備、沖合の深さ、崖の高さ等総合的に検討せずに海岸部を全国一律に「輸送面でも好ましい」としているのは、塗り絵みたいなものだ。そこには“科学”はない。


理由②

断層というものの表現がまったくできていない。

 

(解説)
活断層から数km離れても、直下型地震が襲ったり、ズレが生じたりする可能性を否定できない。


断層というものは、多くの場合(東北日本の場合は特に)、傾斜しており、真っすぐ地下に断層が走っているということは、東北日本の場合少ない。

 

断層のズレ
経産省エネルギー庁ウェブサイトより)


左右に矢印があり、これらが断層から1km離れて起こる場合もある。マップに記された平面図でいくと、“この矢印の範囲は大丈夫だ”という図になる。この断層に沿って傾斜している部分も含めて、本来全部ダメ、としなければならないのに、引いてあるオレンジの線は、地表に表れている部分だけを線で引っ張っているだけ。むしろ、こうした表面に活断層として表れていない地下の傾斜している部分で地震が起きて、直下型地震を起こすことも考えられる。しかし、そういうことが全く考慮されずに、このマップは、平面図で地表に表れているところしか捉えていない。(例:サロベツ断層帯は、地表に表れていないから線すら引いていない。)信じられない図だ。

 

また、一般的に日本における地震活動を予測する上で、「地震調査推進本部」(文科省)が出しているマップがあり、断層を示している。これは、地表にキレイな痕跡が出ている断層ではないが、最近の地殻変動に伴い、かなり近い所がかなり傾いていることにより、地下に断層があると推定をしている。それを地震調査推進本部は、大きな地震を引き起こす可能性があり得る地下の断層として、示されている。

 

その他にも、同本部が示した、断層面が沈み込んでいて、これが活動したらどれ位の揺れになるかが示された図もある。

 

(例:サロベツ断層)

http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f099_sarobetsu.htm

 

サロベツ断層のように長い間地震を起こしていない断層を有する地域を指す「地震空白域」の断層が地震を起こる確率も場合によっては示されている。

 

(例:サロベツ断層)

http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f099_sarobetsu.htm#choukihyouka

 

こういうことが既に発表されているのに、そういったものを活かせているのか。活かし切れていない。現代の科学技術は不充分だと思うが、それすらちゃんと活かしていないのが今回の特性マップだと言わざるを得ない。本当に科学的検討を加えた上で、特性マップを示したとはとても言えないと思っている。

 

理由③ 

火山活動の歴史を踏まえていない。

 (解説)
太平洋プレートが北アメリカ大陸の下に潜り込んだ太平洋プレートのすぐの場所ではマグマはできない。少し深いところに沈み込んで初めて、岩石が溶融してそしてマグマになって火山になる。従ってプレートの沈み込んだ内陸側の方に火山ができるという「火山前線(フロント)」と言う。

 

その火山前線よりも内陸側では、徐々に場所を変えながら火山活動してきた歴史がある。そういう歴史を見た時に、現在火山がない場所でも、次ここではもう噴火しないという保証はあるのか。

少なくとも長期間安全に保管しなければならないという地層処分において、例えば100万年ということを考えた時に、火山前線よりも内陸側は全部不可、とするのが、現代の火山学に関する知識からくる当然の帰結だ。そうしたことから、今ある火山から15キロ範囲で済ますのは、私から言わせると“科学ではない”と言わざるを得ない。

 

最後に


この間、何を議論してきたのか、よく分からない。海岸線の話といい、断層の話といい火山といい、今回示されたのは、私の問題意識からすると、相当お粗末な特性マップであるし、それでは、国民の理解は得られないだろう。

 

国の言う「処分場建設の第一歩として、皆さんの理解を得た上で次を進めていきます」というレベルに達していないと言わざるを得ないなと私は思う。

以上

 

*        *        *


参照:

ライブ動画のアーカイブは、
A SEED JAPAN企画「核ゴミプロセスをフェアに!」アカウントにて公開されています。

 

▼前半▼

https://ja-jp.facebook.com/kakugomi/videos/1754806338150220/?hc_ref=ARREauue2CGrP0Ac5IzKtI_SCEKfD8peUjOwHQoRKWD1TPXyijsrlMC5EMCYMPsjP_k

 

▼後半▼

https://ja-jp.facebook.com/kakugomi/videos/1754832171480970/?hc_ref=ARRd-eBHeBbaQCWBsM6XBkruADG5I_HQbieaZqZ9EygYVq45R5ULc871YJWL39VSsY4

 

 


「ほろのべ核のゴミ全国交流会」東京プレイベント! 『チャルカ〜未来を紡ぐ糸車〜』上映会

RE-EVENT NEW

━━━━| PICK UP PRE-EVENT! |━━━━


「ほろのべ核のゴミ全国交流会」プレイベント in TOKYO
『チャルカ 〜未来を紡ぐ糸車〜』上映会

    7月14日(金)18:30〜 
@ SHIBAURA HOUSE

 http://www.shibaurahouse.jp

ACCESS
JR田町駅芝浦口 徒歩7分
都営三田線・浅草線 三田駅 A4 出口 徒歩 10 分
http://www.shibaurahouse.jp/about/access_contact

  

FEE
                                                                   25 OR OVER  ¥1,500
                                                                   UNDER 25          ¥1,000


SCHEDULE
                                                                   18:10       open
                                                                   18:30-20:00   showing
                                                                   20:00-20:45   talk talk talk
                     21:00     close



CAPACITY
25


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WHY??


「ほろのべ核のゴミ交流会」に参加するスタディーツアーを企画したいとずっと思っていて、
今年ようやく実現できることに。

「事前学習したい」などリクエストを頂いていて、参加者のみで学習会もやるのだが、
『チャルカ』を観ていない参加者が「行く前に『チャルカ』を観たい!」と言うので、
出発前に都内で上映会を探したが、特段予定されてなく・・・。

ということで、まだ観ていないというスタディーツアーの参加者に事前に観てほしくて
主催者としてスタディーツアー参加者のために立てた企画。w

でも、もしかすると、他にも関東から全国交流会に参加しようとしている方々もいるかもしれない、と思ったため、
そういう人達を巻き込んで、みんなが交流できる場にしたいな〜と思って、
勝手に「ほろのべ核のゴミ全国交流会」の「プレイベント」ってしちゃった感じ。

(なので、スタディーツアー参加者だけの超少人数でも、ぜんぜん開催します〜)




CONCEPT




「ほろのべ核のゴミ交流会」に、関東から参加する人達が事前に、
幌延のこと、核ゴミのこと、交流会のことを知ったり話したりする機会。


島田恵監督を交えて、幌延について、核ゴミ問題について、
監督と、参加者と、自由に語り合う。




PARTICIPANTS





■今年の「ほろのべ核のゴミ全国交流会」に参加を予定されている方々で、まだ観ていない! という方
今後、交流会に参加したいな〜と漠然と思っている方 
この問題の話をしたいな〜と思っている方 
監督と話したい、参加者と話したい、誰かと話したい、私に会いたいという方
読んで、「行きたい」と漠然と思った方
最近刺激が足りないかも…と思っている方
■詰まるところ、「ほろのべ核のゴミ全国交流会」に参加しなくても、ウェルカムって話




ABOUT THE FILM



チャルカ表 
監督:島田  恵 撮影:島田  恵 編集:井上秀明 音楽:川原一紗 デザイン:はらだゆうこ
制作・配給:六ヶ所みらい映画プロジェクト 2016年/日本/カラー/HD/90分47秒

*内容*
高レベル放射性廃棄物の地層処分研究施設のある北海道幌延町の隣町で酪農を営む
久世薫嗣(しげつぐ)さん一家の生き方を軸に、
もう一つの研究施設がある岐阜県東濃地域、そして世界で初めて地下処分施設が建設中のフィンランド、
原子力大国フランスの処分計画地ビュール、
さらには新しいエネルギーや生き方が織り込まれている。
私たち一人一人が未来をどう紡いでいくのかを問う作品。





チャルカ表 チャルカ裏 


詳しくは島田恵監督のウェブサイトにて
http://shimadakei.geo.jp/charkha


アンケートの回答及び周知にご協力下さった皆様へ

この度はアンケートに様々な形でご協力頂き、誠に有難うございました。
7票ですが、私にとっては貴重な回答ですし、結果もなかなか面白く拝見しております。
票の割れ方が極端でw

「交通費が出るなら、資金源がどこであろうと参加したい」
自費でいいから、そういう企画があれば参加したい」のいずれかっていうw

もともとこういう事業があるのは知っておりましたが、まったく見向きもしなかった
(コレを使って何かしようという風に一切思ったことがなかった)ので、
お声がけ頂いた企画が、偶然にもその事業が背景にあるものであったことが分かり、(←気付くの遅いw)
今回、こうして思考を巡らすキッカケとなりました。

私自身もよくよく考え続けていたのですが、
やはり「知ること」は大切ですが、
血税を使ってまで私が企画して皆さんをお連れしようという気持ちにはなれませんでした・・・

そこの壁を乗り越えることができなかったので、やめておきたいと思います。

また、この事業は多くの人が狙っているそうなので、
わざわざ私がやらなくてもいいかなって思います。

「交通費が出るなら、資金源がどこであろうと参加したい」という人は、
この事業を利用して地下研に行こうとする人達が多いらしいので、きっと機会はあると思います。

思えば、私が企画を始めたのは、
自分自身の取材を通じて知り合った専門家達と一般市民が気軽に話し合える場やキッカケを作れたらいいな、
という思いからでした。

もちろん、最終処分についての議論を現世代でしっかりしたい、と思う一人としてできることをしているわけですが、
それが、<地層処分の理解を深めてほしい>という趣旨とは一致しない。

それよりも、どちらかといえば、
その土地(地下研のある地域)の歴史的背景を知った上で、議論しようよ、と思っていて。

だから、ただ地下研に行って知るということは、誰かにとって有意義でも、
少なくとも私が企画して、やりたい行為じゃないし、私にとっては無意味と言っていい。

そんなこんなで、この事業を使って企画することは、
まったく主体性のない、目的を失った企画に皆さんを巻き込んでしまう。
もし、これまで取材をしてきた私がそういうことをするのは、ある種、罪だと思いました。
今後も、これまで同様、自分自身がこうしたいと主体的に思える魅力的で有意義な企画を、
打っていけたらいいなと思います。
(たとえそれが皆さん自費になってもw)
今回、改めてこうした機会に出会い、出発点に戻ったような思いです。

この度は、色々と有難うございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

アンケート実施中